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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Fri Aug 25, 2017 8:23 pm 記事の件名: 今年は「まねき」上がらず 京都・南座、顔見世で初 |
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師走の京都を彩る「吉例顔見世興行」の「まねき看板」が、今年は南座(京都市東山区)に掲げられないことになった。耐震改修工事で休館中の劇場が仮囲いで覆われるためで、松竹が南座の運営を始めた1906年(明治39年)以来初めて。顔見世を移転開催するロームシアター京都(左京区)に設置される。
まねき看板は、顔見世に出演する歌舞伎俳優の名を書いたヒノキの一枚板。劇場正面に組まれた竹矢来に庵(いおり)型の看板がずらりと並ぶ光景は、年の瀬の京都の風物詩として親しまれている。戦時中や大規模改修のため移転開催した1990年にも掲げられ、先斗町歌舞練場(中京区)に会場を移した昨年も、例年通り南座で「まねき上げ」が行われた。
しかし、今年は工事が本格化し、秋にも劇場正面に作業用フェンスが仮設される予定。掲出するスペースがなくなることから、まねき看板の設置を断念した。松竹は「工事のスケジュール優先のため、やむを得ない。フェンスに顔見世の風情が感じられるような工夫ができないか検討したい」とした上で「ロームシアターでも伝統を受け継ぎ、今年ならではのまねき上げを行いたい。期待してほしい」と話している。 |
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