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登録日: 2008.01.20 記事: 2543
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日時: Tue Nov 29, 2016 5:04 pm 記事の件名: 「きものショー」に体験型…西陣織発祥550年、事業多彩に |
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西陣織が発祥550年を迎える2017年に向け、西陣織工業組合(京都市上京区)が、多彩な記念事業を企画している。産地を広くアピールする専用のロゴマークとポスターを作成。西陣織会館(同)では、名物の「きものショー」で一般来館者向けの体験メニューを始めるほか、カフェテラスも設けて観光需要を取り込む。
西陣の地名は室町時代に起きた「応仁の乱」で西軍の陣地が置かれたことに由来する。このため、同組合は乱が始まった1467年を西陣織の呼称誕生の年に定めている。節目の年を産地の活性化に結びつけるため、記念事業に乗り出した。
ロゴマークとポスターは京都造形芸術大名誉教授でグラフィックデザイナーの久谷正樹氏がデザイン。織機で緯(よこ)糸を通す時に使う道具「杼(ひ)」を図案化し、「西陣550」の文字を添えた。和装関連業界の企業や団体を対象に協賛を募り、会社のチラシやポスター、ホームページなどに掲載してもらうことで情報発信に結びつける。
きものショーは60年にわたり毎日、西陣織会館で開いている無料イベント。来館者が気軽に着物を楽しめる機会を提供するため、来年1月9日(成人の日)から体験メニューを新たに設ける。着物や帯など一式を貸し出し、モデルが歩き方を教える。夕食も提供する。クリスマスやひな祭りなど、年中行事や祝祭日に合わせて年15回ほど催す。呉服業者にも商品として販売し、顧客向けの催事に活用してもらう。
同館のリニューアルも順次進めている。今年9月にはきものショーの会場を1階から3階に移す第1弾の改装を完了。1階の旧ステージは12月から喫茶用のテーブルに転用する。来年中にはテラス付きのカフェをオープンさせる計画もある。
辻本泰弘専務理事は「550年の歴史的な節目に和装の良さを感じてもらい、着物愛好家の裾野を広げたい」と意気込んでいる。
きものショー体験の問い合わせは同組合TEL075(432)6131へ。 |
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