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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Thu Dec 03, 2015 7:26 pm 記事の件名: 人間国宝の曽和博朗さん死去 能楽小鼓 |
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能楽囃子(はやし)方小鼓の人間国宝、曽和博朗(そわ・ひろし、本名・博)さんが2日午後6時36分、老衰のため京都市上京区の病院で死去した。90歳。京都市出身。自宅は非公表。葬儀・告別式は6日午前11時から、京都市北区紫野宮西町34の公益社北ブライトホールで。喪主は長男の正博(まさひろ)さん。
1925年、小鼓幸(こう)流曽和脩吉の長男として生まれた。6歳で小鼓を習い、35年に初舞台を踏んだ。父の死後は、人間国宝の故・幸祥光に師事し、「道成寺」「卒塔婆小町」など大曲を次々と務めた。92年京都市芸術功労賞を受賞。98年に人間国宝に指定された。2008年、京都府文化賞特別功労賞を受賞した。
小鼓は繊細な音色で謡の調子、リズムを作り出す重要な器楽。曽和さんは曲の趣を生かした的確な演奏に定評があり、能楽界にかけがえのない存在となった。
また、京都能楽養成会の実技講師として後継者の育成と伝統の継承に努めたほか、84年に故・金剛巌団長のイタリア・バチカン能楽公演に参加し、世界の舞台で澄んだ拍子を響かせた。現役最長老の囃子方として晩年まで活躍し、今年11月14日、上京区の金剛能楽堂の舞台で独調「絵馬」で打ったのが最後となった。 |
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