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登録日: 2008.01.20 記事: 2542
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日時: Thu Oct 27, 2022 4:46 pm 記事の件名: 千本ゑんま堂狂言、笑って楽しんで 京都から滋賀・長浜で初公演 |
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京都三大念仏狂言の一つで京都市の千本ゑんま堂(引接寺(いんじょうじ))に伝わる 「千本ゑんま堂大念佛狂言」が29日、滋賀県長浜市大島町の長浜文化芸術会館で開かれる。長浜公演は初めて。令和に復活した長浜ゆかりの演目「木の本地蔵」など3本を上演し、伝統芸能の魅力を楽しんでもらう。
千本ゑんま堂大念佛狂言は京都市の無形民俗文化財。ほとんどの演目にせりふがあるのが特徴で、現代にも通じる古い京都の口語でやりとりするため初めて鑑賞しても理解しやすい。例年、5月1日から4日間の本公演には大勢の人が訪れ、軽妙な演技に笑いが起こる。
戦後、後継者不足で中断し、1974年に狂言舞台と衣装が焼失した。存続が危ぶまれたが、翌年に保存会が結成され、本公演のほかに近隣府県での依頼公演などで復興に力を注いできた。
長浜公演は、保存会と保存会の顧問らでつくる「せんふな会」のメンバーが出演する。「木の本地蔵」は、金を盗まれた座頭と、盗んだ悪者「護摩の灰」を巡るお地蔵さまの名裁きを演じている。保存会によると、演目は長浜市木之本町の木之本地蔵院に伝わる目の御利益伝説がベースになっていて、終盤、優しさの際立つお地蔵さまの詠む一首が見どころという。
このほか、保存会十八番(おはこ)の「でんでん虫」と勧善懲悪をテーマにした「土蜘蛛(つちぐも)」の2本を上演する。
午後1時開演。冒頭に念仏狂言の解説もある。当日3300円(前売り3千円)。チケットの問い合わせは長浜文化芸術会館0749(63)7400。 |
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