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登録日: 2008.01.20 記事: 2543
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日時: Thu May 19, 2022 4:14 pm 記事の件名: 雪のように白くかれんな花「セッコク」見頃 京都・亀岡 貴重な |
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季節ごとの山野草を楽しめる京都府亀岡市薭田野町の神蔵寺で、自生のセッコクが見頃を迎えている。こけむした石垣の隙間から、雪のように白くかれんな花を咲かせており、愛好家らが見入っている。
セッコクは府レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているラン科の種子植物。同寺のセッコクは、約120年前の寺の記録にも残るといい、長年、寺が大切に管理してきた。近年、石垣の下付近はシカに食べられるようになったが、今年も石垣の上段付近に根付いた株が先週から花を咲かせ、控えめな甘い香りを漂わせている。
園芸専門誌記者で山野草に詳しい丸山健さんによると、セッコクは園芸用に改良された品種が多い中、同寺のセッコクは貴重な野生種で、花の中心部が緑色のみの「緑一点花」と呼ばれるタイプ。かつて公家たちが好み、南丹市八木町神吉の産地で採種され、都で観賞用としてめでられた種類という。
花は5月末ごろまで楽しめるといい、同寺は「ぜひ観賞に来てほしい」としている。入山料が必要。 |
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