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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Fri Mar 18, 2022 6:31 pm 記事の件名: 京都の桜はいつ見頃になるのか 2月低温、3月気温上昇で専門家の |
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気温の高い日がここ数日続き、一気に春めいてきた。気になるのは、春の象徴である桜(ソメイヨシノ)の開花時期だ。京都ではいつ頃なのだろう。
京都の桜の開花は、京都地方気象台が世界遺産・二条城(京都市中京区)の標本木で判断する。5、6輪が咲けば「開花」、8割以上のつぼみが開くと「満開」となる。通常、開花から満開まで5日〜1週間程度、さらに見頃が1週間ほど続く。ただ、気温や風雨など気象条件で変わる可能性がある。
桜の花芽は寒さにさらされることで「休眠打破」が促され、その後の気温の上昇で成長する。京都での昨年の開花は3月16日、満開は3月26日と、それぞれ記録が残る中で最も早かった。気象台は「近年の温暖化に加え、1月の低温と2月以降の暖かさが影響した」と分析する。
今年はどうか。気象台によると、1月の平均気温は4・2度(平年4・8度)、2月は4・5度(同5・4度)と低かった。だが、3月に入って気温が上昇し、12〜14日の最高気温は20度を超え、4月中旬並みの暖かさとなった。高気圧に覆われ、南から暖かい空気が流れ込んだことが原因という。
ソメイヨシノが約250本植えられている京都府立植物園(左京区)の樹木医、中井貞さんは「ここ数日の暖かさでつぼみが順調に膨らみ、成長のステージが上がっている」とし、平年並みの3月下旬の開花を見込む。見頃の時期には、来園者数が1日2万人を超えることもあるという。
同園のソメイヨシノは、独自の標本木を含めて古木が比較的多いが、冬場に「エアースコップ」と呼ばれる道具で地中に空気を送りこむなど土壌改良に努め、健全な樹勢を保つ。中井さんは「根は地上部を支えるだけでなく、水やミネラルを吸い上げる大事な役割がある。土が硬いと根が伸びにくくなるので、土をふかふかにほぐし、肥料を与えることで、春の成長につなげている」と強調する。
一方、民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)の発表(3月9日)よると、西日本地域のソメイヨシノは、冬場の低温による成長の後れを取り戻し、開花時期は平年並みかやや早いと予測。18日に東京と福岡から開花が始まり、京都の標本木の開花は3月24日、満開は4月2日と、それぞれ平年より2日早い、とした。同社サイトでは「花見・桜の名所」のページを設け、京都は醍醐寺や御室桜、嵐山など48カ所の開花や満開の予想日も紹介。ユーザーがつぼみの状態を細かく調べ、予測に反映しているという。
例年、標本木より早く開花する場所もある。例えば、鴨川沿いの荒神橋東詰下ル(左京区)は日当たりが良く、地面近くで照り返しも十分。ここ数日の暖かさで、つぼみの先からピンク色の花びらがほころびかけており、あと数日で開花する可能性がある。場所によっては、開花時期が遅れていた早咲きの桜とソメイヨシノの共演も楽しめそうだ。 |
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