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登録日: 2008.01.20 記事: 2538
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日時: Thu Jan 27, 2022 4:55 pm 記事の件名: 壬生狂言「節分」上演回数を半減へ コロナ対応と伝承組織の負担 |
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壬生寺(京都市中京区)は2月の節分会で、2、3日に上演する壬生狂言「節分」を1日4回と例年から半減させ、昼間はやめて午後5、6、7、8時からの開始に限って行うことを決めた。約50年前から8回上演を続けたが、新型コロナウイルス対応に加え、伝承組織の負担も減らすため、来年からも当面はこの形で営む。
壬生狂言は同寺境内で営まれる重要無形民俗文化財の無言劇。演目「節分」は江戸時代の1780年に上演されたと記され、戦後から当面は1日4〜5回で営まれ、人気を博したため、1973年から8回(例年は午後1から開始)が通例化していた。昨年はコロナ禍で中止された。
今年はコロナ対策を講じて行う方針。上演回数に加え、客席数も屋外のみの150席と例年から半減。露店は出るが、境内飲食は禁止する。
背景には、伝承組織「壬生大念仏講中」の意向もある。演者は23人いるものの、会社員や大学受験を控える高校生が増え、平日の昼間には参加しづらい状況を考慮した。一方、節分会以外のゴールデンウイークや秋の催行は現状通りにする。
壬生寺の松浦俊昭貫主(54)は「伝統行事を守り継ぐため、伝承組織の状況も踏まえて柔軟に対応したい。感染拡大に伴うさらなる縮小があれば、寺のホームページで発信するが、仏事そのものは行いたい」と話している。 |
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