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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Tue Apr 13, 2021 4:47 pm 記事の件名: 宮川町の「京おどり」千秋楽 五花街で唯一、例年に近い形で |
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京都五花街の一つ、宮川町の春の舞踊公演「京おどり」が11日、京都市東山区の宮川町歌舞練場で千秋楽を迎えた。他の花街が春の公演の中止や規模縮小を決める中、例年に近い形で行われた唯一の公演だけに観客は笑顔で見守り、幕が下りると大きな拍手が送られた。無事に最終日を迎えた芸舞妓や関係者も安堵(あんど)の表情を浮かべた。
宮川町歌舞練場は、隣接する元新道小の跡地活用計画に伴う建て替えが決まっており、築100年を超える伝統の舞台での公演は今回が最後。466席ある客席のうち販売する席数を半分以下に抑え、昨年に上演する予定だった「花競夢道成寺(はなきそうゆめのどうじょうじ)」を簡略化して上演時間を短縮するなど、新型コロナウイルス対策を徹底して実施した。
舞台では、僧安珍と清姫の悲恋の物語を芸舞妓が情緒豊かな舞踊で表現、京の春を彩る華やかな風情に観客席が包まれた。締めくくりには恒例の「宮川音頭」の総踊りもあり、初舞台を踏んだ舞妓の君翔さん(18)と小はつさん(17)は「幕が下りた時、やりきった気持ちになった」「おねえさん方がつくってきた歌舞練場の歴史を思いながら舞った」と充実した10日間の公演を振り返った。 |
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