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登録日: 2008.01.20 記事: 2538
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日時: Tue Apr 06, 2021 8:35 pm 記事の件名: 「このままでは、花街や太夫の文化が廃れてしまう」 「文化継承 |
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京都の花街・島原(京都市下京区)の置屋「末廣(すえひろ)屋」が、太夫の世界をオンラインで配信している。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、お座敷のキャンセルが相次いだこともあり、太夫たちは「コロナでささくれだった心を癒やしてほしい」と呼び掛ける。
「本日はおおきに、ありがとうございます」。2月14日に行われた初回の配信で葵太夫が穏やかに語り掛けた。司太夫や2人の禿(かむろ)とともに出演し、客との顔見せの儀式「かしの式」や、太夫だけが舞うことが許される「いにしえ」などを披露した。
司太夫による島原の歴史や太夫の服装などの解説もある。チャット機能で、「扇子は舞によって変えているのですか」といった視聴者の質問にも答えている。
太夫と客が宴席をともにするお座敷はコロナ禍で中止が相次ぐ。昨年5月に1度目の緊急事態宣言が解除されてからは徐々に再開したが、昨年末の感染者増で振り出しに戻った。
「このままでは、花街や太夫の文化が廃れてしまう」との危機感から、舞や楽器の演奏を見てもらうオンライン配信を発案。1件5千円で、2月の初回は21件、3月13日の2回目は11件(いずれも3月17日現在)を売り上げた。舞や楽器演奏などを変化させ、リピーターにも楽しめるようにしている。
葵太夫は「文化を継承する正念場だと思う。お客さんと励まし合って持ちこたえ、また、お顔を合わせられれば」と話す。
次回の生配信は4月11日午後3時から90分間。前日までに申し込みと支払いを済ませると、メールで配信ページのアドレスが届く。過去2回も各5千円で見ることができる。
申し込みは
https://kyoto-suehiroya.stores.jp |
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