管理人 Site Admin
登録日: 2008.01.20 記事: 2492
|
日時: Tue Jan 05, 2021 7:33 pm 記事の件名: 平穏な一年祈り、精進誓う 池坊「初生け式」 |
|
|
新年を祝う華道家元池坊の「初生け式」が5日、京都市中京区の家元道場などで行われた。新型コロナウイルスの感染防止を気遣い、規模を例年の10分の1に縮小して開催、13歳から89歳まで約170人が、平穏な一年を祈り、精進を誓う花を生けた。
午前8時半、六角堂に参拝した振り袖姿にマスクをした女性15人が、家元道場での初生けに臨んだ。若松やほころんだ白梅などにバラやチューリップを取り合わせ、花ばさみの音を響かせながら、すがすがしいいけばなを仕上げていった。途中、池坊専好次期家元が「お花の一番いい表情のところを探してね」「奥行きを意識して」と声をかけた。
いけばなを始めて1年の会社員、長瀬摩衣子さん(28)=京都市左京区=は梅を伸びやかに生け、「春を待ち、楽しみにする気持ちを生けた。不安な昨今、花のある生活を通じて、健やかに過ごしたい」と話した。
池坊次期家元はコロナ禍の現状に、「難を転ずる」と題してナンテンやユキヤナギ、水仙などを生け、「さまざまな困難を乗り越え、日常が戻り、明るい年となるように」と祈りを託した。 |
|