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登録日: 2008.01.20 記事: 2543
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日時: Fri Nov 06, 2020 5:10 pm 記事の件名: 屏風絵や火縄銃の玉…天下分け目「山崎合戦」実像に迫る |
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京都で企画展、光秀・秀吉対峙の様子も
明智光秀と羽柴秀吉が争った「山崎合戦」をテーマにした企画展が、京都府大山崎町大山崎の大山崎町歴史資料館と、長岡京市埋蔵文化財センター(長岡京市市奥海印寺)で開かれている。大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放映で関心も高まる中、天下分け目の合戦の地元で、合戦に関する地図史料や出土遺物を紹介し、実像に迫る。
長岡京市埋蔵文化財センターの特別企画展「山崎合戦と恵解山(いげのやま)古墳」では、恵解山古墳(同市勝竜寺)から出土した戦国時代の火縄銃の玉や地図資料などを展示する。
火縄銃の玉6個は、硬い鎧(よろい)や石などに当たるなどした変形が認められ、明智光秀と羽柴秀吉両軍の実戦がうかがえる資料として注目される。
同古墳は戦国時代に防御のための土坑(どこう)や平地にした曲輪(くるわ)を複数設けるなど改変されていることなどから、光秀が本陣を構えたともみられ、発掘当時の写真と説明文をパネルで紹介する。江戸時代の1665(寛文5)年に描かれた「山崎合戦図」の写真パネルや同合戦図と近年の地形分類図を重ねた布陣図、航空写真と合わせた布陣図なども展示している。
中島皆夫事務局長は「地形分類図や航空写真を使った布陣図は、山崎合戦を身近に感じてもらえると思う」と話している。
11月30日まで、会期中無休。入館無料。特製缶バッジをプレゼントする。問い合わせは同センター(955)362。
大山崎町歴史資料館の企画展「描かれた山崎合戦 秀吉・光秀と合戦像の変遷」は、山崎合戦が描かれた屏風(びょうぶ)絵を紹介する。
約40点を歴史資料として読み解き、当時の大山崎の様子を見つめる。
屏風絵は装飾品だが、同時に先祖の活躍を後世に伝え残すために描かれたといわれ、家の繁栄を記し、代々語り継がれてきた。ダイナミックな画面に風景などが詳細に描かれているのが特徴という。展示品の中には、西観音寺や、離宮八幡宮、西国街道沿いに連なる大山崎の町並みなどが見られる。
メインとなる「山崎合戦図屏風」は江戸時代後期に描かれ、明智光秀と羽柴秀吉が山崎の町の門を挟んで対峙(たいじ)している様子が描かれている。11月10日から展示する。
福島克彦館長は「屏風絵から大山崎の町の風景や、歴史の背景を読み解いてほしい」と話す。12月6日まで。祝日を除く月曜と祝日の翌日休館。入館料300円(小中学生無料)。問い合わせは同資料館(952)6288。 |
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