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都をどり、90年前も華麗 現存最古映像を京都文化博物館で上映

 
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登録日: 2008.01.20
記事: 2538

記事日時: Mon Nov 23, 2020 5:54 pm    記事の件名: 都をどり、90年前も華麗 現存最古映像を京都文化博物館で上映 引用付きで返信

 京都五花街の一つ、祇園甲部(京都市東山区)の「都をどり」を撮影した現存最古の映像が、京都文化博物館(中京区)で開催中の特別展で上映されている。約90年前の舞台からは、演目の構成などのスタイルがすでに確立していたことや、舞や花街の変化も感じられ、芸舞妓が紡いできた舞台の歴史が生き生きと伝わってくる。

 1931(昭和6)年に祇園甲部歌舞練場で上演された第64回都をどり「うき模様義士の面影」を撮影したモノクロの映像で、音声はない。片山家能楽・京舞保存財団(東山区)が所蔵する16ミリフィルムを、約20年前に立命館大アート・リサーチセンター(北区)が修復した。

 「うき模様−」(全8景)は、「忠臣蔵」で知られる元禄赤穂事件から230年に当たることにちなんだ作品。事件を題材にした物語や伝承をモチーフに、「赤穂御崎の新緑」「永代橋の雪」など、ゆかりの地を舞で巡っていく。大石内蔵助隠せいの地「山科の蛍」や祇園・一力亭を舞台に芸妓たちが舞う「廓(さと)の賑(にぎわい)」など京都の場面も多い。

 8分ほどに編集された映像からは、舞台いっぱいにしつらえた銀ぶすまを前に、舞妓たちが両花道から現れる幕開けや、終幕の「大石神社の桜」では、桜満開の中で総踊りを繰り広げるフィナーレなど、現在に続く都をどりの様式が、この時期には完成していたことがうかがえる。

 一方で、舞台上の芸舞妓の人数は、現在よりもはるかに多く、舞台上や花道にずらりと並ぶ。演奏を担い、現代は後継者の育成が課題となっている地方(じかた)、囃子(はやし)方も、劇場左右の桟敷をびっしりと埋めている。公演時に専門誌「技芸倶楽部」が出版した「都をどり写真帖」によると、200人以上が4組体制で出演しており、当時の花街の勢いを感じさせる。

 特別展「舞妓モダン」は、京都の象徴としての「舞妓」のイメージが定着する過程を、明治から昭和期の絵画などでたどる。29日まで同博物館で開かれている。24日は休み。

「舞の技 時代添い変化」

 約90年前の都をどりの映像について、京舞井上流五世家元の井上八千代さん(人間国宝)に見た感想を聞いた。

 舞の技法や舞台づくりの好みが、時代に添って変化していると感じました。私が知る舞は四世八千代の舞ですが、この映像の舞は(都をどりを創始した)三世さんの時代の舞。(三世が好んだという)手で足をポンとたたいて、すっと前を指すような所作もあり、今はしてはいけないと指導するような、横方向の揺れも多いように見えます。

 現在、総踊りなどは芸舞妓の列や配置を考えて、舞台の奥行きを演出していますが、このころの動きはわりに平面的。一方で舞台美術は現代よりもデコラティブ(装飾的)で、こちらで立体感を持たせていたのではないでしょうか。特別展を見に来る方だけでなく、舞台に携わる人にも見てほしい。
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