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　京都を代表する近代和風建築で国重文に指定されている旧三井家下鴨別邸（京都市左京区）で７日、京都五花街のひとつ、祇園甲部の芸舞妓（げいまいこ）３人をモデルにした撮影会が行われ、全国から参加した約４０人があでやかな姿をカメラに収めていた。

　五花街の保存と伝統芸能の継承を目的に設立された京都伝統伎芸振興財団（通称・おおきに財団）が会員を対象に毎年催している。講師はプロ・カメラマンの溝縁ひろしさんが務めた。

　今回は新型コロナウイルスの影響で募集定員を抑え、検温、手指消毒、マスク着用などの対策を徹底した上で開催。コロナ禍で、各花街でも芸舞妓の正装姿をあまり見かけなくなっていただけに、参加者らは豪商・三井家が明治時代に建てた母屋前に広がる庭園などでポーズの注文をしながら、いつも以上に熱心にシャッターを切っていた。

　同財団は毎年、撮影した写真の中からお気に入り作品を募り、１１月開催の財団主催のパーティー会場で展示していたが、今回は作品を募ったうえで、別の機会に展示することを検討しているという。