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登録日: 2008.01.20 記事: 2492
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日時: Thu Nov 21, 2019 6:43 pm 記事の件名: 街と紅葉のパノラマ 雑踏と小鳥のハーモニー 京都・大河内山荘 |
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鮮やかに染まった紅葉が眼前に広がる。目線を上げると、陽光を浴びた京都の街並みがきらめいている。大河内山荘(京都市右京区)の展望台「月香」。市内のにぎやかさからは距離があるように感じたが、先を急ぐ車のエンジン音や列車の警笛も耳に届いた。
山荘は、昭和初期の俳優・大河内傳次郎(1898〜1962年)が1931年に造営を始め、生涯にわたって改良を続けた。カエデや桜などが植えられた回遊式庭園は、四季折々の風情を見せる。
山肌に整備された庭園は、石段を登るほど木々の赤みが増してくる。比叡山や京都タワーまで見渡しながら耳を澄ますと、小鳥がさえずり、草木もざわめく。街の雑踏と自然の音が一体となり、独自のハーモニーを奏でる。ファインダーをのぞくのをやめ、しばしの間、目と耳でじっくりと絶景を味わった。 |
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