管理人 Site Admin
登録日: 2008.01.20 記事: 2495
|
日時: Thu Apr 04, 2019 5:59 pm 記事の件名: 台風で根こそぎ倒れたサクラ満開に 京都「生命の神秘に驚き」 |
|
|
昨年9月の台風21号で根こそぎ倒れたサクラの木が、京都市南区の桂川堤防で満開の花を咲かせている。根っこはむき出し、幹や枝も地面に横倒しになったままで花開き、春風に揺れている。管理する国土交通省淀川河川事務所桂川出張所によると、4月中に樹木医の診断を受ける予定だが、復活させるか撤去するかは未定という。花見に訪れた人たちは「痛々しいくらい懸命に咲いている。何とか元の姿に戻してほしい」と、台風被害を受けたサクラを見守っている。
同出張所によると、台風21号の暴風で、桂川と天神川の合流点付近の堤防に植えられたサクラ約60本のうち、ソメイヨシノや濃いピンクの花が特徴のヨウコウなど10本が根こそぎ倒れ、6本が傾いた。同出張所によると、被害を受けているサクラは4月中に樹木医に見てもらい、復活する可能性があれば現状回復する予定という。
花見のシーズンを迎え、桂川堤防には連日、家族連れなどの花見客が訪れている。地面に倒れているため普段より近い距離で花を見ることができ、スマートフォンで写真を撮る人の姿も目立つ。ツイッター上でも倒れたまま咲いているサクラの写真の投稿が話題を集め、「一生懸命咲いてる姿が美しい」「生命ってすごい」など多数のコメントが寄せられている
京都府立植物園の西原昭二郎副園長によると、サクラの根は地中で四方八方に伸びているため、倒れても一部が残っていれば水分や栄養分を吸い上げて、開花することがあるという。西原副園長は「倒れてから早い時期に起こして埋め戻せば、再び根付くことも考えられる。これからの季節は植物が最も成長する時期で、暖かくなるにつれて必要となる水分も増える。復活させるには早めの対処が必要だ」と話している。 |
|