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ハナショウブの名所、四半世紀の歴史に幕 京都、来園者に株分け

 
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登録日: 2008.01.20
記事: 2492

記事日時: Fri Jun 01, 2018 6:57 pm    記事の件名: ハナショウブの名所、四半世紀の歴史に幕 京都、来園者に株分け 引用付きで返信

 ハナショウブの名所「綾部花しょうぶ園」(京都府綾部市鍛治屋町)が今季限りで閉園することになり、25年の歴史に幕を閉じる。最後まで園を守ってきた夫妻が高齢となり、世話が難しくなったため。「新たな土地で咲かせてほしい」と来園者に園の株を譲り分けている。

 綾部花しょうぶ園は住民グループ「六左衛門村」が、地域おこしとして1993年に鍛治屋町に開き、1日約千人が訪れたこともある。規模を縮小して現在地に移転し、2014年に再開。近年は山下民雄さん(70)、寿美子さん(68)夫妻=鍛治屋町=が世話を続け、毎年6月に無料公開してきた。

 同園は約1200平方メートルに全国から集めた「星空」「綾瀬川」など約200品種のハナショウブ3千株が咲き乱れる。山下さん夫妻が毎年、草引きや株分けをしてきたが、高齢の2人だけで作業するのは重労働で、維持が年々難しくなり、閉園を決めた。

 来園者への譲り分けは3株で千円。株は分ければ増やせる大きな株で、山下さんは「せっかくの品種を絶やしたくないという思いで園を続けてきた。大事に育ててくれれば」と話している。

 綾部花しょうぶ園は里山交流研修センターの道路を挟んで向かいの田園地帯の中。譲り分けは毎日午前9時〜午後5時に行っており、20日まで続ける予定。事前連絡は不要で、山下さんが園にいない時は、園に看板で掲示する携帯電話番号に連絡してくれれば良い、という。
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