管理人 Site Admin
登録日: 2008.01.20 記事: 2543
|
日時: Tue May 08, 2018 5:00 pm 記事の件名: 京都薪能、義経の生涯に焦点 「橋弁慶」など6演目 |
|
|
源義経の生涯を、能を通して大河ドラマのように体感してほしい−。平安神宮(京都市左京区)の野外で毎年6月1、2の両日に開かれる「京都薪能(たきぎのう)」が今年、69年の歴史で初めて、一人の人物に焦点を絞る。義経の幼少期の「橋弁慶」に始まり、恋人の静御前や平家の亡霊も登場する人気曲「船弁慶」など、ゆかりの6演目をそろえる。
「京都薪能だからできる新しい試み」。市と主催する京都能楽会の井上裕久理事長(62)は力を込める。
能の催しは、古くから「神男女狂鬼(しんなんにょきょうき)」「五番立(ごばんだて)」と呼ばれ、「高砂」など神を扱う能▽源平の武将が現れる能▽源氏物語など優美な女性の能−など、趣の異なる演目を並べる。
京都薪能でも例年、それに準じた番組にしていたが、「若い人や初心者にも気軽に親しんでもらえる切り口を変えた企画を」と、まずは歴史上でも人気の義経を特集することにした。
1日は、義経の幼少期の牛若丸と弁慶が五条の橋で出会う「橋弁慶」で幕開け。元服ごろの義経が盗賊を倒す「烏帽子折(えぼしおり)」、兄頼朝と不和になった義経が静と別れ、平家の亡霊と戦う「船弁慶」を上演する。
2日は、牛若丸が鞍馬で兵法を学ぶ「鞍馬天狗」と、頼朝が義経を討つべく遣わした男と義経たちが京で戦う「正尊(しょうぞん)」を演じる。男が主人公の能が多いため、平清盛が愛した2人の女性が美しく舞う「祇王(ぎおう)」も挟み、かがり火に映える演出にする。
両日とも、あらすじや背景を楽しく紹介する「ナビ狂言」を付ける。午後6時開演。前売り4千円。
また両日午後2時からロームシアター京都(左京区)で無料の直前公開講座を開く。事務局075(754)0331。 |
|