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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Thu Nov 09, 2017 7:20 am 記事の件名: 赤膚焼のルーツ「雲華焼」窯跡か 郡山城下町遺跡、奈良県内で初 |
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大和郡山市の郡山城下町遺跡で、江戸時代前期から中期の「雲華(うんげ)焼」の窯跡とみられる遺構に加え、火鉢や土風炉などの高級茶道具が見つかり、同市教委が現地説明会を開いた。雲華焼の茶道具は堺や京都で出土例があるが、県内で確認されたのは初めて。
現場は城下町を南北に通る「柳町通り」に面した旧町家の敷地内。市教委が10月に行った発掘調査で、幅約1・9メートル、奥行き約1・6メートルのドーム状の窯跡を発見した。窯は業務用の「だるま窯」に酷似しており、陶器などを焼いていたと考えられる。また、唐津焼の皿なども発見され、17世紀前半〜18世紀半ばに使用されていたことがわかった。
雲華焼は、当時の上流階級が使用した高級茶道具に用いられた陶器。系譜を継ぐのが、19世紀ごろから栄えた奈良の伝統工芸「赤膚(あかはだ)焼」とみられ、そのルーツを探る重要な手がかりとして期待される。
同市教委の山川均主任は「郊外ではなく、城下町という当時の一等地で陶器が生産された例は非常に珍しい。当時の藩にとって重要な商売になると考えられていたのではないか」としている。 |
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