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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Mon Feb 06, 2017 5:31 pm 記事の件名: 天然記念物・中将姫誓願桜 2世を奈良・当麻寺に植樹 |
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「中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説」で知られる葛城市の当麻(たいま)寺中之坊で5日、中将姫が岐阜市の願成寺に植えたとされる「中将姫誓願桜」の2世の苗木の植樹式が開かれた。岐阜県外に植樹されるのは初めてという。
中将姫は奈良時代に当麻寺で出家し、当麻曼荼羅を一夜で織り上げたと伝えられている。中将姫誓願桜は、継母からの迫害を逃れて各地を転々とした中将姫が病に倒れたとき、願成寺の観音菩薩に祈願すると平癒したことから、後世の女性の守護を祈って植えたとされる。
樹齢1200年以上で、高さ8・1メートル、根元の周囲1・5メートルの巨木。花弁が20〜30弁ある珍種で、昭和4年に天然記念物に指定された。岐阜市の「中将姫誓願桜保存会」などが保存活動を進める中で、平成21年に接木で枝分けに成功。中将姫ゆかりの当麻寺への植樹が決まった。
植樹式では同会役員や阿古和彦・葛城市長らが高さ3・5メートルまで成長した苗木を植えた。4月初めには花を咲かせるという。
同会の玉田和浩会長は「里帰りさせることができてうれしい」と笑顔。当麻寺中之坊の松村實昭(じっしょう)院主は「ありがたく、大切に守っていきたい」と話した。 |
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