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紫式部文学賞、実績重ね25年 京都・宇治、ジャンル幅広く

 
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登録日: 2008.01.20
記事: 799

記事日時: Tue Nov 03, 2015 6:12 am    記事の件名: 紫式部文学賞、実績重ね25年 京都・宇治、ジャンル幅広く 引用付きで返信

 源氏物語ゆかりの街として、京都府宇治市が「紫式部文学賞」を創設して25年を迎えた。自治体が設ける女性文学賞は珍しく、新進気鋭からベテラン作家が紡ぐ優れた作品へあまねく視線を注ぎ、実績ある賞へと育ってきた。これまでの四半世紀を振り返った。

 紫式部文学賞は、市が1989年に国のふるさと創生事業の交付金1億円を基に意見募集し、市民から寄せられたアイデアだった。「お茶に次ぐ宇治の新たなブランド。紫式部の名に恥じない権威と格調のある賞」(当時の池本正夫市長)と位置付け、市民の作品を対象にする紫式部市民文化賞とともに90年に創設した。

 一般公募はせず、出版社や評論家などから推薦された本を対象に選考。ジャンルも小説だけに限定せず、女性が執筆した文学作品とした。

 第1回は東京経済大名誉教授の石丸晶子さんの評伝「式子内親王伝」で、第2回は当時まだ新進気鋭だった作家の江國香織さんの小説「きらきらひかる」だった。以後、作家吉本ばななさんや川上未映子さん、歌人の故河野裕子さん、詩人の伊藤比呂美さんらによる小説や歌集、詩集など多岐にわたるジャンルの作品を選出した。

 作家の故岩橋邦枝さんの「評伝 野上彌生子」が第22回に決まった後に蓮如賞も受賞したように、優れた作品を選ぶことに定評を呼んできた。その実績を支えたのは、フランス文学者の故多田道太郎さん、作家の瀬戸内寂聴さん、作家の故大庭みな子さん、哲学者の梅原猛さんら歴代選考委員の層の厚さ、それと同時に批評や選考が各委員に完全に委ねられていることだ。

 初回から現在まで選考委員を務める文芸評論家で哲学者の竹田青嗣さんは「選考委員が自由に批評できるのがこの賞の良さ。時には激論となるが『最も優れた女性文学が対象』という中心線を今日まで堅持してきた。小説だけではなく、歌や評論も選出し、紫式部文学賞として一定の成果を果たしたのではないか」と語る。

 自治体が主催する文学賞は泉鏡花文学賞(金沢市)、中原中也賞(山口市)、坪田譲治文学賞(岡山市)など多くあるが、廃止となるケースも目立つ。90年から伊藤整文学賞を続けてきた北海道小樽市は、財源確保の困難や運営者の高齢化などを理由に昨年で賞を終えた。

 宇治市の場合、賞金(200万円)の減額や賞の廃止の検討もこれまでなかったという。山本正市長は「文学賞を単体として捉えるのではなく、源氏物語をテーマにしたまちづくりの施策として進めてきたから。財政的には厳しいが、地域文化の向上や街づくりの上では大きな役割を果たしている」と話す。

 長引く出版不況の中でも、優れた文芸作品に光を当て、後世に伝える功績は大きい。「紫式部文学賞といえば宇治」というイメージが広がればと願う。
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