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登録日: 2008.01.20 記事: 2542
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日時: Wed Feb 01, 2023 5:36 pm 記事の件名: 「京都市バス1日券」京都市が来年3月末で廃止方針 観光客に人気 |
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京都市交通局は31日までに、観光客に人気の市バス1日フリーパス券「バス1日券」を来年3月末で廃止する方針を固めた。新型コロナウイルス流行前は一部路線が観光客で混雑し、市民から批判が相次いだため、観光客の本格回復を前に市バスから地下鉄に誘導する仕組みをつくり、オーバーツーリズムを抑止するのが狙い。販売は今年9月末で終了する。
1日券は1995年に通年販売を開始し、現在700円。市バスに加え、京都バス、JRバスの均一運賃区間(230円)が1日乗り放題になり、4回乗れば元が取れる割安さになっている。コロナ禍前の2019年度は328万枚の購入があった。18年の同局による調査では利用者の約9割が市外在住者だった。
このため、京都駅などから目的地まで、地下鉄を経由すれば短時間で到着できる場合でも、1日券を使ってバスで移動する観光客は多いとみられる。清水寺(東山区)や金閣寺(北区)など有名観光地近くを通る路線では大型キャリーバッグを持つ観光客であふれ、市民から強い不満の声が上がっていた。市交通局は18〜21年に価格を500円から700円に段階的に引き上げたが、混雑を解消できるほどの効果はなかった。
バス1日券は秋の行楽シーズン前の今年9月末で販売を終了し、来年3月末で利用を停止する。観光客には「地下鉄・バス1日券」(1100円)を勧め、経営が厳しい地下鉄の増客につなげる。廃止で通常運賃を支払う市バス利用客も増えると想定し、地下鉄事業は年間2億9千万円、市バス事業は1千万円の増収を見込む。
また市バスの降車をスムーズにするため、運賃箱にお金を投入すると運賃が引かれた釣り銭が出る方式に切り替える。現在は両替機に入れて運賃と同額を用意してから支払う方式になっている。新年度から2年かけて機器を更新する予定。 |
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