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登録日: 2008.01.20 記事: 2538
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日時: Mon Dec 05, 2022 6:46 pm 記事の件名: 京都南座で師走の「顔見世」開幕 仁左衛門さん「松浦の太鼓」品 |
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京都の師走、南座(京都市東山区)の「顔見世興行」が4日開幕した。新型コロナウイルスの影響で上演時間の短い3部制が3年連続になるが、過去2年は定員の半分ほどに抑えた客席の使用を、3年ぶりにほぼ全席に復活。芝居見物の活気が戻ってきた。
京都育ちの人間国宝、片岡仁左衛門さん(78)は、師走ゆかりの忠臣蔵外伝「松浦の太鼓」で主演。赤穂義士が吉良邸に討ち入る陣太鼓の音を、隣の屋敷で指折り数えて喜ぶ殿様・松浦侯を仁左衛門さんが演じた。品のある愛嬌(あいきょう)で助太刀をしようとする姿も見せ、客席を沸かせた。
このほか上方歌舞伎の代表的な演目「封印切」を中村鴈治郎さん(63)、中村扇雀さん(61)兄弟、顔見世初上演となる近松門左衛門作「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」を片岡愛之助さん(50)が披露。24年ぶりの顔見世出演となった中村獅童さん(50)は「義経千本桜」のいがみの権太を、情愛深く演じた。
客席では幕間(まくあい=休憩中)の飲食も3年ぶりに解禁となり、弁当を広げる光景も見られた。千秋楽は25日。 |
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