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登録日: 2008.01.20 記事: 2543
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日時: Fri Oct 07, 2022 6:20 pm 記事の件名: 大徳寺で追善法要茶会 表千家・四代家元江岑宗左の三百五十回忌 |
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千利休の曽孫で茶道表千家不審菴の基盤を築いた四代家元江岑宗左(こうしんそうさ)の三百五十回忌追善法要茶会が6日、京都市北区の大徳寺で開かれた。新型コロナウイルス禍にあって招待者を大幅に限定したものの、不審菴の役員や全国の門人ら約600人が参席し、思いを寄せた。
江岑(1613〜72年)は、利休の孫、元伯(げんぱく)宗旦の三男に生まれ、千家の家督を相続した。兄の一翁宗守は武者小路千家官休庵を、弟の仙叟(せんそう)宗室は裏千家今日庵を確立し、今に至る三千家が成立した。さらに江岑は紀州徳川家に茶堂(さどう)として出仕、幕末まで約200年にわたって歴代が茶の湯を伝えた。
この日は、千家歴代の菩提(ぼだい)を弔う聚光院(じゅこういん)で、江岑はじめ年忌の重なる先人5人の法要が営まれた。小野澤虎洞(こどう)住職が導師を務めて厳かに読経し、千宗左家元らが順に焼香した。千家元は「(茶会を通して)遺徳をしのんでほしい」とあいさつした。
山内の塔頭では、江岑作の茶杓や花入など、ゆかりの道具を取り合わせた懸釜席5席と薄茶の呈茶席3席が設けられ、列席者はそれぞれの趣向を楽しんだ。茶会は7日も催され、約650人が出席する予定。8日からは表千家北山会館(北区上賀茂)で、特別展「三千家のはじまり 江岑宗左と千家茶道の確立」が開催される。有料。 |
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