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登録日: 2008.01.20 記事: 2543
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日時: Wed Mar 30, 2022 4:44 pm 記事の件名: 京都に桜の季節到来、ライトアップや茶店が復活 宴会解禁はまだ |
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桜のシーズンが到来した。京都市内では、新型コロナウイルスの影響で中止していたライトアップや茶店を再開させた場所がある一方、宴会を行わないよう求めるなどコロナ禍前とは異なる対応も続く。感染対策を意識しながらの花見となりそうだ。
「待ってました、という感じ」。晴天の27日、円山公園(東山区)で3年ぶりに花見茶屋「銀水」を開店した男性(83)は笑みをのぞかせた。桜はつぼみが目立ったが、さっそく茶席で食事を楽しむ人の姿も。男性は「消毒など感染対策もしっかりしているので、多くのお客さんに来てほしい」と期待感を込めた。
公園を管理する京都市は、府内でまん延防止等重点措置が解除され、屋外で感染リスクが低いことなどを理由に、2年連続で見合わせていた茶店や露店の出店について感染対策の徹底を条件に許可。見頃を迎えたシダレザクラのライトアップも今年は行っている。
ただ、市はコロナ禍前に実施していたござの無料貸し出しは見送った。景観保全や桜の育成といった観点から、持参したシートも広げないよう周知している。市みどり政策推進室は「少人数や家族でベンチに座っての食事や飲酒は問題ないが、大人数での宴会は感染リスクが高まるので遠慮してほしい」とし、警備員も巡回するという。
市はこのほか、二条城(中京区)で「桜まつり」を4月17日まで開催中。夜間点灯をはじめ多彩な催しを行っており、提灯(ちょうちん)を持って他人と距離を取りながらの散策など、独自の感染対策にも力を入れる。
府の対応はどうか。国重要文化財の府庁旧本館(上京区)で恒例の「観桜祭」は3年連続で中止に。感染防止に加え、隣接地で文化庁移転に伴う工事を進めているためという。
一方、180品種500本の桜が植えられている府立植物園(左京区)では、3年ぶりとなる桜のライトアップを4月10日まで行っている。コロナ禍前は桜の時期に1日2万人超が来園することもあっただけに、密回避など注意喚起の掲示を多めに設置。シートを敷いて飲食はできるが、園内での酒類はもともと禁止で、同園は「節度ある花見を」と呼び掛けている。
平野神社(北区)では今年もライトアップをしているが、茶店は中止した。一昨年、昨年もコロナ禍で取りやめたが、今回はそれに加え、18年の台風21号で被害を受けた桜の養生や植栽に努める時期と判断。同神社は「多くの人で踏み固められると枯れる恐れもある。100年、200年先を見据え、伝統の桜を守っていきたい」としている。 |
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