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登録日: 2008.01.20 記事: 2492
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日時: Tue Jan 04, 2022 4:48 pm 記事の件名: 京都・宝鏡寺の名木「曙梅」苗木が里帰り |
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人形の寺として知られる宝鏡寺(京都市上京区)の庭にある名木「曙梅(あけぼのうめ)」を接ぎ木して育てた苗木が、同寺に帰郷した。樹齢200年以上の由緒あるウメだが、最近は弱ってきていたため、専門機関が枝を採取して後継樹を育てていた。同寺は「寺にとって大切な木なのでうれしい」としている。
曙梅は江戸後期に光格天皇が命名したと伝わる。高さ3メートルほどで、春に淡紅色の花を咲かせてきたが、夏の暑さのためにこの数年、衰えが目立ってきていたという。
同寺から依頼された森林総合研究所材木育種センター関西育種場(岡山県)が2021年1月に4本の枝を採取し、10鉢に分けて育ててきた。境内に戻ったのは生育状況が最も良かった3鉢で、うち1鉢は先月、親木の隣に移植された。早ければ5年後の27年春ごろに花を咲かせる可能性があるという。
同育種場は天然記念物や巨樹、名木の後継樹を増やすサービス「材木遺伝子銀行110番」を行っており、宝鏡寺は以前にも八重桜とツバキ3種の後継樹を育ててもらったという。田中惠厚住職は「大変ありがたい。大きくなってたくさん花をつけるのが楽しみ」と話している。 |
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