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登録日: 2008.01.20 記事: 2533
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日時: Fri Nov 05, 2021 4:31 pm 記事の件名: 秋だけど春? サクラ「返り咲き」相次ぐ、京都の鴨川や植物園で |
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秋の深まりとともに木々が色づいていくなか、京都市北区の鴨川河川敷で桜のソメイヨシノが花を咲かせた。春のような姿に道行く人が足を止めて見上げている。対岸の京都府立植物園(左京区)に理由を尋ねると、園内の桜にも秋に開花する「返り咲き」が相次いでいた。
樹木医でもある同園の中井貞樹木係長によると、桜は夏に翌年の花芽を準備。葉が開花を抑制するホルモンを作り、秋と冬を越えて春に開花する。だが、虫が食べたり、強風で落ちたり、葉が早くになくなるとホルモンが不十分で、秋の暖かな日に花を咲かせる「返り咲き」が起きる。
鴨川沿いのソメイヨシノは、木のあちこちに薄いピンクの花が見られ、春のちらほら咲きといった趣。中井係長は「返り咲きは普通数輪。これだけ多いのは珍しい。今年、園内では葉を食べる毛虫が多かった。花芽を作る時期の気候の条件が良く、秋も暖かで返り咲きしやすい条件がそろったのだろう」と話す。
園内でも、例年は返り咲きしないヤマザクラやソメイヨシノなどの木が数輪の花を咲かせている。秋に咲く品種の「四季桜」なども花の数が多いという。 |
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