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登録日: 2008.01.20 記事: 2492
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日時: Sun Jul 25, 2021 4:47 pm 記事の件名: 「金剛流」宗家の名品公開 「鬼」の面ずらり、豪華装束も |
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能楽5流のうち、京都を唯一本拠とする「金剛流」宗家が所蔵する名品を公開する「金剛家 能面・能装束展観」が24日、京都市上京区の金剛能楽堂(烏丸通中立売上ル)で始まった。今年は「鬼」をテーマに、「般若」や「山姥(やまんば)」といった鬼の面(おもて)を約40点、能舞台にずらりと並べた。
夏の虫干しを兼ねた恒例行事。コロナ禍で昨年は中止だったため、2年ぶりの公開となった。宗家の金剛永謹(ひさのり)さん(70)は「昔から疫病がはやると、悪い鬼の仕業と考えられていた。今年はコロナを受けて鬼の面をそろえました」と語る。
「般若」の面は、室町時代から江戸時代までの作が並ぶ。じっくりと見ると「面の上半分は鬼が苦しみ、憂いている表情、下半分は怒っている表情」(永謹さん)になっており、演能の際には、場面に応じて面の向きを工夫するという。
このほか能「殺生石(せっしょうせき)」で使う面「野干(やかん)」、能「賀茂」で使う面「雷」など、珍しい面も披露している。
装束では、故上村松篁(しょうこう)さんが金地に鳳凰(ほうおう)を手書きした能「羽衣」の専用装束や、大名家から伝来した装束など30点近くを展示している。
25日まで。午前10時〜午後5時。入場料千円。永謹さんによる解説が午前11時と午後3時にある。同能楽堂075(441)7222へ。 |
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