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登録日: 2008.01.20 記事: 2495
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日時: Sat Jul 24, 2021 3:50 pm 記事の件名: 光源氏の人物像に迫る 宇治の源氏物語ミュージアムが書籍出版 |
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京都府宇治市宇治の源氏物語ミュージアムで2018年度に開かれた連続講座を基にした書籍「光源氏に迫る 源氏物語の歴史と文化」が出版された。文学や歴史、美術などの多彩な視点から、光源氏の人物像や時代背景などを伝えている。
同ミュージアムは毎年、源氏物語に関する連続講座を続けてきたが、18年度は「初心に戻り、主人公について再考したい」と光源氏をテーマに大学教員らが最新の研究を紹介。その内容を形に残そうと、講演を基にした書籍を初めて刊行した。
古典文学や日本史、美術史などの専門家9人が執筆。俗世での栄光や仏の光など「光」が暗示する意味が作中で変化することに注目する論考や、深夜に繰り広げられる恋愛模様と、貴族の勤務時間が夜型化した時代背景の関係を指摘する原稿などを収めた。
このほか、光源氏の邸宅「六条院」の庭園に植えられた植物や、現代まで盛んに制作される源氏物語が題材の絵画も取り上げた。
同ミュージアムは「一般市民向けに読みやすく仕上げた。多様な切り口で物語に触れるきっかけにしてほしい」とする。
A5判、195ページ。2420円。吉川弘文館。 |
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