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登録日: 2008.01.20 記事: 2538
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日時: Sat Jan 30, 2021 5:51 pm 記事の件名: ぬくもり伝える茶碗 樂美術館で新春展 |
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樂茶碗の魅力を伝える新春展「やわらかな、ぬくもり」が、京都市上京区油小路通一条下ルの樂美術館で開かれている。両手にすっぽりと収まるような、穏やかな風合いの樂茶碗が並んでいる。
土のやわらかさを漂わせる樂茶碗は、手捏(てづく)ねで形造られ、小さな炭窯で1碗ずつ焼かれる。頃合いを見定めて窯から取り出される一瞬まで、造り手の思いが交錯する。
同展は、新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せない中、少しでも和やかな気持ちになれるようにと、人の手のぬくもりを伝えるような茶碗を集めた。
ほんのり頰を染めたような色使いで、柔らかな曲線が特徴的な十五代樂直入(じきにゅう)さん作の皪釉(れきゆう)樂茶碗「梨花」や、明るく軽やかな三代道入作赤樂茶碗「僧正」など歴代の名品が並ぶ。また、奈良・薬師寺東塔の基壇の土を用い、黒樂茶碗の窯焚きの灰を釉薬にしたという十六代吉左衞門さんの新作、黒樂灰茶碗や、歌舞伎俳優坂東玉三郎さんが造った赤と黒の樂茶碗も目を引く。
会期を延長し、5月9日まで(祝日を除く月曜休館)。有料。 |
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