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登録日: 2008.01.20 記事: 2542
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日時: Thu Jan 07, 2021 6:52 pm 記事の件名: 染色で日本独特の色を表現 故吉岡幸雄さん特別展 |
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伝統的な染色法を用いて日本の色を探求した京の染織史家吉岡幸雄さんの特別展「日本の色 吉岡幸雄の仕事と蒐集(しゅうしゅう)」が、細見美術館(京都市左京区)で開かている。
吉岡さんは1988年に染色工房「染司よしおか」の5代目当主に就き、昨秋、73歳で亡くなるまで、日本独特の色の再現や衣装の復元に取り組んだ。
特別展では多方面にわたる仕事を一堂に展示。石清水八幡宮の放生会で使われる染和紙の飾り花や、東大寺や薬師寺に伝わる天平時代の伎楽衣装の復元作など約80点が並ぶ。
源氏物語の色彩描写を読み込み、十数年かけて復元した平安時代の衣装では、季節などに合わせて衣を重ねる配色「かさねの色目」を詳細に紹介している。
吉岡さんの三女で6代目当主更紗さん(43)は「再現された色の美しさはもちろん、父が集めた古裂(こぎれ)資料から古来の色の源も感じてほしい」と話していた。4月11日まで。展示替えあり。有料。 |
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