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　晩秋の風情を流麗な踊りで見せる先斗町の「もみじの橋」で幕開け。色づいたもみじの枝を手にした祇園甲部の「紅葉売」、色とりどりの花笠が印象的な宮川町「菊づくし」といった秋らしい曲や、花街の風情を歌った上七軒「北野めぐり」や祇園東「祇園小唄」など、計８演目を披露した。

　フィナーレで出演者全員が勢ぞろいして一礼すると、客席から大きな拍手を浴びた。先斗町の秀芙美（ひでふみ）さん（１８）は「すごく緊張したけれど、姉さん方からいろんな教えを受けて、すごく勉強になった」と話し、宮川町の君翔（きみしょう）さん（１７）は「春の京おどりが中止になり残念だったけど、こんな大きな舞台に立たせてもらえてうれしい」とさらなる精進を誓った。

　京都伝統伎芸振興財団（おおきに財団）と京都花街組合連合会の主催。入場を定員の半分以下に絞り、上演中も一部の扉を開放するなど、感染対策に細心の注意を払った。花街の舞踊公演では初となるオンラインで生配信も行い、収録した映像も１２月末まで有料で公開する。