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登録日: 2008.01.20 記事: 2495
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日時: Wed Sep 09, 2020 6:45 pm 記事の件名: 「横広がりで歩かないで」 花見小路に新たな高札 マナー改善呼 |
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京都市東山区の祇園町南側地区の花見小路周辺で観光客のマナーが問題になっていることを受け、地元住民らでつくる協議会が8日、横広がりで歩くなどしないよう求める高札を新たに設置した。新型コロナウイルスの影響で激減した外国人観光客らが再び増える前に、迷惑行為について啓発し、マナー改善を呼び掛ける狙いだ。
老舗お茶屋などが軒を連ねる花見小路は、その歴史情緒あふれる街並みから観光客に人気のエリアとなっている。一方、近年は道幅いっぱいに広がって歩いたり、無断で私有地に侵入したりする迷惑行為が問題となっており、中にはお座敷に向かう芸舞妓(げいまいこ)を追いかけてむりやり撮影するケースもあったという。
マナー改善を呼び掛けようと、祇園町南側地区協議会は平成28年から地区内に芸舞妓への接触や自撮り棒を使った写真撮影の禁止などを訴える高札を設置。しかし、迷惑行為は後を絶たず、昨年10月には私道での撮影禁止を訴え、守らなかった場合は金銭を請求すると記した高札を掲示するまでに至った。
この日新しく設置された高札は「祇園のお約束ごと」として、団体で訪れた観光客らに横広がりで歩かないよう求めるほか、地域内の家に勝手に入ったり柵にもたれかかったりしないよう、赤い斜線を引いた絵文字とともに訴えている。日本語と英語の2カ国語で記し、これまで設置した8カ所の高札のうち、2カ所を新デザインに交換した。
同協議会の高安美三子会長は「祇園町は観光地ではない」と強調したうえで、「高札の設置はまちの景観を損ない好ましくないが、掲げざるを得ない状況だ」と説明。「今後もまちを守るために、時代に合った対応を考えていく」としている。 |
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