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登録日: 2008.01.20 記事: 2492
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日時: Wed May 23, 2018 6:58 pm 記事の件名: クリンソウの赤紫一面に 京都・綾部、準絶滅危惧種 |
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京都府が準絶滅危惧種に定めているクリンソウが、綾部市睦寄町の古屋地区に群生し、赤紫の花を咲かせている。府北部での群生は珍しく、住民たちは「地域で守ってゆきたい」と話している。
クリンソウは谷間の湿地に生える多年草。京都市内などで栽培されているケースがあるが、開発による環境変化で生息地が限られており、京都府の2015年版レッドデータブックでは準絶滅危惧種になっている。
古屋地区は60〜90代の住民4人のみが暮らす山間地。クリンソウは数年前までは1メートル四方にしか生えていなかったが、日当たりの良い山の斜面に進出し、今では縦20メートル、横数メートルにわたって約500株が群生している。
住民の渡邉和重さん(66)が府立植物園(京都市左京区)を5月上旬に訪れ、写真を見せたところ、貴重と分かった。同園の西原昭二郎副園長は「府北部の群生地は珍しい」と話している。
古屋地区は昨年10月の台風21号による土砂崩れで府道が通行止めになっており、住民と関係者以外は入ることができない。 |
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