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管理人
日時: Sat Feb 10, 2018 9:22 am
記事の件名: 新種の桜100年ぶりの発見か 伊豆半島
紀伊半島南部で3月下旬から咲く早咲きの桜が、国内の野生種としては約100年ぶりの新種となる可能性があり、専門家らの注目を集めている。この桜は新たに「クマノザクラ(仮称)」と呼ばれ、和歌山県も現地で説明会を開くなどPRに力を入れている。
「森林総合研究所多摩森林科学園」(東京都)のチーム長、勝木俊雄さん(50)によると、沖縄などで見られるカンヒザクラを含めなければ国内に自生する野生の桜は9種。今回、那智勝浦町内の山中にある森林で数十本のクマノザクラが見つかった。同町周辺にはもともとヤマザクラ、カスミザクラの2種類の桜が自生しているという。
勝木さんが平成28年に紀伊半島南部に調査に訪れた際に発見。以降、県林業試験場などと共同で古座川町や那智勝浦町で本格的に調査を行った。
その結果、クマノザクラは他の2種の桜と比べ、▽花びらがあわい紅色▽花柄が無毛▽葉の形が卵形▽葉柄が無毛−などの特徴が確認された。勝木さんは、「クマノザクラは他の2種に近い特徴はあるものの、別種の可能性が高い」と話す。古座川町での開花時期は、他の2種の4月中下旬からよりも早い3月下旬〜4月上旬という。
勝木さんは29年に論文を学会誌に投稿。掲載されれば、新種として学名が発表されるという。
勝木さんは「野生の桜にもきれいなものがある。クマノザクラが野生の桜に注目してもらえるきっかけになれば」と力を込める。
県も、新たな観光資源として注目。今年1月に開催したシンポジウムでは勝木さんを講師に招き、クマノザクラをPRしたほか、3月18日には古座川町で現地説明会を実施。県自然環境室の担当者は「もし新種になれば、紀伊半島の固有種である可能性が高い。花見の新定番になるかもしれない」と期待している。
現地説明会はすでに満員だが、若干のキャンセル待ちを受け付けている。問い合わせは県自然環境室((電)073・441・2779)。
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