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管理人
日時: Sun Jun 05, 2016 5:25 pm
記事の件名: 新選組の村、ジオラマで再現 古文書調べ忠実、精密に
幕末に新選組が屯所を置いた前川邸当主の子孫にあたる大阪市西淀川区の男性が、先祖と隊士が過ごした壬生村(京都市中京区)のジオラマを作り、東山区の霊山歴史館に寄贈した。古文書などを調べ、忠実に幕末の屯所周辺の様子を再現した精密な模型で、7月12日から同館で公開する。
田畑敏通(としみち)さん(81)は、幕末の前川邸当主・前川荘司の子孫。前川邸は1863年に浪士組が入洛してから八木邸とともに屯所として使われ、隊士山南敬助の切腹や志士古高俊太郎を拷問した現場にもなった。
完成した模型は南北を70センチ、東西を83センチに縮尺した。坊城通を中心に綾小路通から仏光寺通までを記録に基づき再現した。前川邸では拷問に使った土蔵、芹澤鴨の暗殺現場となった八木邸、清河八郎が浪士組に演説した新徳寺が配され、壬生寺北側には、現存しない「南部邸」もしっかりと作られている。
歴史好きな田畑さんは、建物の模型を4年前から作り始めた。紙やのりを使って杉本家住宅など重要文化財の模型を作ってきたが、「先祖が過ごした地を子どもたちに見せたい」と心に決めた。現在の前川邸を見学し、壬生村の町割や建物の見取り図を古文書や写真、地図で調べ、半年かけてジオラマを作り上げた。
田畑さんの祖母が、幕末の当主だった前川荘司から聞かされた話では、荘司は土方歳三のことを「トッサン、トッサン」と呼んでいたという。壬生寺に一緒に住まった新選組は身近な存在だったようで、田畑さんは「形あるものは何かの形で残していかないといけない。祖母から聞いた壬生村の様子を私の孫たちの世代にも知ってもらうことが将来のためになることを願いたい」と話していた。
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