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投稿者
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管理人
日時: Thu Apr 14, 2016 5:57 pm
記事の件名: 女子大生から芸妓の道 内定辞退しても… 京都で金沢で
京都の花街(かがい)で大卒の芸妓(げいこ)がデビューした。江戸時代初期に出雲阿国(いずものおくに)の歌舞伎公演が行われ栄えた宮川町。一度は決めた旅行会社への就職を辞退し、憧れの世界へ飛び込んだ。北陸新幹線の開業で沸く金沢の茶屋街でも、4年ぶりの新人芸妓(げいぎ)が相次いで生まれている。
京都・宮川町で1月にデビューした富美夏(ふみか、本名・大野愛夏〈あいか〉)さん(24)は神奈川県相模原市出身。お茶屋兼置屋の「よし冨美」に住み込みで働く。東山区の宮川町歌舞練場で17日まで開催中の京おどりで、初の舞台を踏んだ。
中学生の時、きらびやかな舞妓(まいこ)の姿をテレビで見て心がときめいた。修学旅行で京都を訪れた際には舞妓と並んで記念撮影。その時もらった千社札(せんじゃふだ)は今も宝物だ。花街で働きたいと夢見たが、両親を説得できず東京の私立大へ進んだ。
「舞妓さんのことを忘れてしまうくらい充実した学生生活にしよう」。大学では国際問題を学びながらダンスサークルに打ち込み、1年間休学して世界各地を巡った。アフリカ・ルワンダに1カ月滞在し、授業で知った大虐殺の背景を調べたこともある。
4年生になり旅行会社に内定したが、花街への思いを捨てきれない。一昨年夏、就業体験ができるよし冨美をネットで見つけ、1週間ほど化粧や着付けを学んだ。「やっぱりしたいのはこれだ」。昨年2月から正式に修業を始めた。
舞踊や三味線の稽古、お座敷の作法など覚えることはたくさんある。京言葉や正座での生活に慣れるのも一苦労だった。反対していた母も、娘の揺るがない思いに最後はほだされた。デビューの日には、誰より喜んでくれ、芸妓姿の娘と記念写真に納まった。
花街では中学卒業後1、2年ほど修業して芸事や京言葉を覚え、舞妓に。さらに芸を磨き、二十歳前後で芸妓になる。よし冨美が舞妓を経ない芸妓をデビューさせるのは初めてだ。
若女将(おかみ)の小坂佳未(よしみ)さんは、海外を自由に旅してきた富美夏さんがしきたりの多い花街になじめるか不安もあった。「芸歴の長い年下の舞妓さんからも、素直に言うことを聞けたはります。舞える曲を少しずつ増やして、立派な芸妓さんになってほしおす」
富美夏さんは夢を語る。「三味線や鼓も上手になって、海外のお客さんを英語でおもてなししとおす。将来は世界中のどんな方にも喜んでいただける、おもてなしのプロになりとおす」
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[20050508] ::
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