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管理人
日時: Mon Jan 10, 2022 4:10 pm
記事の件名: 舞妓デビュー半年遅れも 京都の花街「コロナと向き合いながら一
昨年は新型コロナウイルス禍で舞踊公演や恒例行事の中止や縮小、お茶屋の休業を余儀なくされた京都五花街。新規感染者の減少とともに、にぎわい復活の兆しも見え始めた。2022年、芸舞妓たちが磨いた伎芸を披露する機会は再び訪れるのか。
「コロナ禍が一息ついた10月ごろから、新年会などの引き合いが少しずつ入り始めてます」。祇園甲部のお茶屋「廣島家」(東山区)の10代目女将・清水久子さんは、祇園町が少しずつ動きだしているのを実感している。
昨年の花街は、緊急事態宣言などを受け休業した期間も長かった。廣島家でもコロナ禍が始まったばかりの一昨年春に「仕込み」として修業を始めた女性が2人いたが、店出しと呼ばれるデビューは半年近く延期になった。
「仕込みさんには休業補償はないですし、経済的には大変どした」と清水さん。昨年9月、無事に2人が舞妓として店出しをした時はほっとしたという。「厳しい時ですけど、バネにして頑張ってほしい」
祇園甲部では昨年秋、廣島家も含めて7人の舞妓が店出しを迎えた。念願の祇園甲部歌舞練場の耐震改修工事は今年秋に完了する予定だ。にぎわいが戻るまであと一歩と思えるが、清水さんはあくまで慎重だ。「期待より不安が大きい。コロナと向き合いながら一歩一歩進んでいくしかないと思ってます」
慎重なのは宮川町お茶屋組合(東山区)の駒井文惠組合長も同じ。駒井さんが経営する「駒屋」は、「コロナ禍ではお商売が動かないから」と仕込みの受け入れをしばらく延期していた。だが昨年11月、久しぶりに1人を受け入れた。宮川町全体で仕込みの女性は現在5人。今年、駒屋はさらに1人を受け入れる予定だ。仕込みを育ててこそ、次世代の舞妓が羽ばたく。
五花街では春の舞踊公演に向けた準備が着々と進む。駒屋には昨年末から早くも5月の床開きの問い合わせや、久々に宴会を開きたいとの予約が入り始めている。「私らの世界は『リモート』はありえないんです。踊り一つとっても、対面やからこその躍動感がある。今年は頑張ってる姿を1回でも多く見てもらいたい」。駒井さんの言葉に力がこもる。
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